不動産会社社員のつらいこと・大変なこと
ノルマに追われる
不動産会社社員のつらいところは、なんといってもノルマに追われることです。
賃貸仲介であれば契約件数、売買仲介であれば手数料金額につき、社員1人1人に毎月のノルマが設定されています。
ノルマの達成状況によっては、上司からプレッシャーをかけられることもありますし、月々の給料にも響いてきます。
しかし、不動産は非常に高額であることもあって、簡単に契約を取れるものではありません。
幅広い専門知識を身につけたうえで、お客さまに不動産取引をまかせてもらえるだけの信頼を勝ち取らなければなりません。
それでも、毎月ノルマを達成できるとは限りませんし、また達成できても、月が変われば再びゼロからのスタートです。
ノルマがあることで、仕事に取り組むモチベーションになっているという側面もありますが、やはり精神的にきついことは間違いないでしょう。
クレーム対応に追われる
賃貸であっても売買であっても、「住まい」に関することは、お客さまにとって非常にシビアな問題です。
大きな金額が動くこともあり、「まあいいか」と妥協することはできません。
このため、不動産会社社員は、お客さまからのクレームを受けやすいという点が大変です。
不動産会社のお客さまは非常に幅広く、年齢も職業も、考え方も価値観も人それぞれでしょう。
契約時には法律がいくつも関係しますが、それらに対する理解力にもバラつきがあります。
きちんと説明したつもりでも、どこかで誤解や認識不足が発生して、後々トラブルに発展することもあります。
ときには大声で罵倒されたり、どれだけ言葉を尽くしてもわかってもらえないこともあるのは、不動産会社社員にとって非常につらいでしょう。
20代で正社員への就職・転職
不動産会社社員の悩み
不動産会社社員が抱えやすい悩みとして、勤務時間が不規則になりやすいという点があります。
多くのサービス業と同じように、不動産会社社員は自分よりもお客さまの都合を優先させなければなりません。
お客さまの仕事の都合上、夜遅くしかアポイントが取れないこともありますし、「契約をこの日にしてほしい」といわれれば、間に合わせるために長時間の作業に追われることもあります。
進学や転勤などで引っ越しが集中する年度末や、大型開発プロジェクトの締め切り前などは、きわめて多忙です。
休日もないまま、働かないといけないケースも珍しくありません。
残業量や休みが不規則だと、心身ともに疲弊しやすくなりますし、プライベートとのバランスも取りづらくなります。
うまく仕事とプライベートを両立しないと、健康や家庭の問題に悩まされるかもしれません。
不動産会社を辞める理由で多いものは?
一般的に、不動産会社はかなり離職率の高い部類に入ります。
辞める理由は人それぞれであり、長時間労働を苦にする人もいれば、お客さまとうまく付き合えない人、法律などの専門知識が身につかない人、上司と合わない人、体育会的な社風に馴染めないという人もいます。
うまくいかない要因はさまざまですが、理由がなんであれ、契約を取れない人は自然と辞めていきます。
不動産会社で生き残っていけるのは、結果を出せる人だけです。
結果を出した人には高額の報酬が支払われます。
営業成績が良い人は、転職などで他の不動産会社からの誘いにも困りませんし、独立開業することもできます。
企業や部署にもよりますが、不動産会社の仕事はかなりハードなので、辞めないためには、明確な目標や目的意識が必要になるでしょう。